自動車部品設計製造A社では、アセアン地域へ新たな生産工場を設立、製造ライン含め生産設備を多数検討されていました。生産品目は、自動車用足回り部品。

初期投資の段階で、自社の日本国内工場と全く同じ機械設備を海外新工場でも導入すれば、以後の問題発生リスクを抑えられます。ただ海外現地では日本国内と同じ機械向けサービスを受けることは不可能に近く、立上げ後の運用面で不安も残る。また、新規設備コストが増えている状況もあり、機器原産国は問わず製品要件をクリアする設備で少しでも初期投資を押さえる方法を検討されていた。

中古の日本国産機ではどうか。
中古機は保証の問題、経年劣化に起因する故障等のリスクもあり、再稼働まで時間やコストかかることも懸念される為除外。

海外工場でも、「稼働率」高く、「品質」「生産性」を実現し、「維持運用」実現の体制を検討。

「YONEZAWA社は海外メーカの取扱いも豊富、早い段階で事前の現地調査等へもご協力いただいた。海外メーカYCM社製品の提案を請けた当初は、YCM社の詳しい背景が判らず身構えていましたが、YONEZAWA社からYCMの生産工場視察を提案いただいて、実際にYCM社マザー工場(台湾)へ視察訪問。現地では、機器の製造、品質管理体制を、直に確認。コストだけでなく、技術要件・運用面もクリアできる見通しが立った為、最終的にYONEZAWA社からの提案を採用。」

・リサーチ&フィードバック
進出地域ではどのような設置機械で、製造生産を行うことがスタンダードなのか、進出国にマッチした設備方法を事前にリサーチし、お客さまへフィードバック。

・YCM社の技術とYONEZAWAのサポート
YCM社と協力し、お客さまに最適な製造ライン・関連設備をご提案

・品質検証の繰り返し、検収要件を確実にクリア
加工品質検証を繰り返し実施。ステップごとに確実に検収要件達成。

・グローバルで共有、アフターもしっかりと
設備計画から導入後もYONEZAWAで情報共有し運用サポート。

・国産工作機を揃えずとも、必要十分な部品製造が継続的に維持できるラインを構築。
　故障部品の手配、サービス手配等もYONEZAWAでハンドリングし、短期間でのリカバリを実現。

・日本国産機に比べて価格抑制、また同時購入数によるボリュームメリット、その時の為替メリットなど、コストの圧縮に貢献。※ケースによります

・生産地域や生産体制に沿った、効率的な加工方法に挑戦。YCM社とパートナーを組むことにより、日本的な発想の製造方法のみならず、グローバルな目線からの製造アイディア提案も参考にしていただけました。

・海外工場立上げに関し、設営から設備導入まで幅広く支援いただけ、安心して進められた。
・導入した海外メーカ設備は大変満足している。一方で、測定機その他についてはまだ多くの日本製機器を採用している為、品質要件をクリアできるようであれば、将来的にそちらも海外メーカー製品への置き換えを進め、設備コスト低減や生産性アップに向けて、積極的に取り組みたい。

今後も、グローバルでの生産設備のサポートに期待。また、各国の生産拠点において、どのような商材を組み合わせれば、より生産効率を上げられるのか、さらに情報提供して欲しいです。今後も期待しています。

＜米沢工機：担当後記＞
米沢工機では、YONEZAWAの強みであるグローバルなサポートをご提供いたします。
海外メーカーの加工機を用いた生産ライン、海外メーカーとのやり取りもまとめてご対応いたします。
海外事業展開、生産拠点立上げ、立上げ後のサポートもぜひご相談下さい。